【高校野球】日本文理が東邦に逆転勝ち ベスト16進出

第96回全国高校野球選手権大会に出場中の日本文理は18日、2回戦で愛知代表の東邦と対戦。3-2で逆転勝ちし、3回戦進出を決め、ベスト16入りを果たした。新潟県勢のベスト16入りは2012年夏の新潟明訓以来2年ぶり。新潟県勢の夏2勝は2010年に8強進出した新潟明訓以来4年ぶり。日本文理の夏2勝は準優勝した2009年以来5年ぶり。日本文理の3回戦の相手は富山商で、大会11日目(21日)の第1試合で対戦する。

◎2回戦の試合結果◎
日本文理3-2東邦

文理000 003 000 =3
東邦000 110 000 =2
→日本文理が16強進出。3回戦へ。愛知県勢に3度目の正直

(バッテリー)
文理:①飯塚-②鎌倉
東邦:⑩藤嶋、①大井-②峰

◎戦評◎
日本文理が6回に集中打で逆転。エース飯塚悟史が丁寧な投球で要所を締め、競り勝った。
2点を追う文理は6回、鎌倉航の二塁打、飯塚の安打で1、3塁とし、1番星兼太が左前適時打で1点差に。その後、1死満塁としたあと、4番池田貴将が左前に2点適時打を放ち逆転。
エース飯塚は2失点したが、1回戦で20安打11得点した東邦打線をわずか6安打に抑える投球で2試合連続完投。9回は三者連続三振で試合を締めた。

新潟県勢が甲子園で愛知県勢と対戦するのは5度目。過去4度はいずれも敗れていて今回が初勝利。日本文理は2009年夏決勝で中京大中京に9-10で惜敗し準優勝。今春選抜では豊川に3-4で延長サヨナラ負けしていて3度目の正直で勝利を挙げた。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「よく選手たちがやってくれた。7回から勝負だとベンチで言っていた。そうしたら6回にチャンスが出てきた。よくつながった。(1年生の藤嶋投手は)直球中心から変化球中心に配球を変えたり、いろいろとやっていたけど、結局狙ったのは直球だった。(4、5回と先に点を与えたが)まずかった。守備のミスで点を取られた。ただ飯塚には1点取られた後にチャンスはあるから頑張って放ってくれと言った。(逆転後1点差で終盤だった)飯塚は9回が勝負だという練習はずっとやってきた。それを甲子園できちっと(9回を)3人で抑えてくれて嬉しい。制球が良かった。ムダな四球もなく、勝負どころで力入れた球を放っていた。飯塚はこれを自信にしてほしい。(次は富山商)春の北信越決勝で当たっている。いい投手だしそう簡単に打たせてもらえない。ベストを尽くした試合をやれれば」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「嬉しい。(逆転打は)1、2打席とも見逃し三振で悔しい結果に終わって、1年生(投手)の気持ちに負けないよう試合に入ろうと言葉をかけていたのに、主将である自分がそういう結果で、何とか3打席目はしっかり打つという気持ちでバットを振り切った。2打席目の見逃し三振でインコースの直球に手が出なくて、3打席目はその球で入ると思い狙っていた。(藤嶋投手は)思った以上に球も伸びていい投手だった。(逆転後に)追加点が取れなかったが飯塚が最後をしっかり抑えてくれてよかった。(次戦は富山商だが)春の北信越大会の決勝戦でやっているが、向こうも甲子園に入る前に打倒文理と言っていたので、それに負けないくらい、その気持ちを跳ね返すくらい強気な気持ちで試合に臨みたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「先制されても焦らずやることをやれた。(自分の投球では)インコースを突けて、変化球を低めに集めるこができてよかった。(最後の3三振は)意識しなかったが、腕を振って次の試合につながる投球ができた。初球の入りを意識して、どんどんストライクを取ることを意識した。(守備のミスは)しょうがないことなので気にせず切り替えようとみんなで言った。(ベスト16だが)これで満足せず一試合一試合しっかりと自分たちのやることをやりたい」

(取材・文/岡田浩人)


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