【NPB・大学野球】漆原「支配下からチームの柱に」と決意 オリックスが指名あいさつ

オリックス・バファローズから育成ドラフト1位指名を受けた新潟医療福祉大4年の漆原大晟投手(22・新潟明訓高)が8日、球団のスカウトから指名あいさつを受けた。新潟市北区の同大を訪れたのは、オリックスの牧田勝吾チーフスカウト、柳川浩二スカウトの2人で、担当した牧田チーフスカウトは「先発完投型の能力がある投手」と評価。漆原は「まずは支配下選手になることが目標。チームの柱と言われる投手になりたい」と目標を口にした。

左から牧田勝吾チーフスカウト、育成1位指名の漆原大晟、柳川浩二スカウト

指名あいさつには新潟医療福祉大の佐藤和也監督も同席。牧田チーフスカウトは「本来であれば本指名でもおかしくない投手。一日でも早く支配下登録されて一軍マウンドの姿を新潟県の皆さんに見せてほしい。中日で活躍している(同大先輩の)笠原(祥太郎)投手のように、日本を代表する投手に育て上げられるよう、球団としてサポートしたい」とあいさつした。

指名あいさつ後の会見で、漆原は「指名していただき、ありがたく感じる。スタートラインに立つ前の心の準備ができた」と話し、「直球を軸に打者に向かって行くのが自分のスタイル。打者をねじ伏せる気持ちでマウンドに立ちたい」と意気込みを示した。また前日7日に侍ジャパンデビューした同大出身の笠原祥太郎投手の活躍に触れ、「第一線で戦っている先輩としてこれからも背中を追っていきたい」と2歳年上の先輩に負けない活躍を誓った。

最速151キロの直球を武器に「打者に向かって行く」と意気込む

牧田チーフスカウトは「自分の長所・短所がわかっている22歳。負けん気も強く、プロの壁も打破できる」とその性格を評価。技術的には「ソフトバンクからオリックスに入団した馬原孝浩投手(2015年現役引退)のような真っすぐの質」と評し、「今は高校野球でも真っすぐが速いだけだと抑えきれないほど打者の技術が上がっている。150キロの直球としっかり腕を振った変化球…空振りを取れる落差のあるスプリットがあり評価させてもらった。またカーブにも魅力を感じ、指先の感覚に惚れた。先発完投型の能力がある投手」と期待を寄せた。

その上で「先発ローテーションに加わってもらいたいが、中継ぎでも短い回であれば将来的にセットアッパーもできる力がある。育成スタートだが、チームとして責任を持って2ケタの背番号、一軍マウンドに上げさせるためにしっかり育てなければという責任を感じる」と話した。

佐藤監督は「何とか早く支配下選手になり、2ケタの背番号で一軍のマウンドに立つことを目標にスタートを切ってほしい。新潟出身らしく謙虚に、コツコツ積み上げていく毎日を送ってほしい」とエールを送った。

漆原は「
チームのために1勝でも多く貢献できれば。まずは2ケタの背番号、支配下が目標。(将来的に)チームの柱と言われる投手になりたい。初年度に支配下登録されるよう日々精進したい」と意気込みを示した。

今後は11月30日に仮契約、12月15日に大阪市内のホテルで入団発表に臨む予定。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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