【高校野球】東京学館新潟が新潟明訓破る 春季県大会・2回戦16試合

第138回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は29日、6球場で2回戦16試合が行われ、昨秋県大会上位のシード校が登場した。鳥屋野球場の第1試合では東京学館新潟が第4シードの新潟明訓を6対1で破った。佐藤池球場の第3試合では新潟産大附が最大5点差を逆転し3回戦に進出した。30日は2回戦16試合が行われる予定。

佐藤池③2回表
新潟産大附の和田昂樹(1年)が走者一掃三塁打を放つ 和田は4安打

◎29日の2回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①東京学館新潟6-1新潟明訓
明訓 000 001 000 =1
学館 001 003 11 × =6
(バッテリー)
明訓:荘司-渡部
学館:寺田、田村-小林
(二塁打)
学館:井川(7回)

②新発田中央2-1新潟西
新発中 101 000 000 =2
新潟西 010 000 000 =1
(バッテリー)
新発中:本間、遠山-高橋
新潟西:浅野-熊倉
(二塁打)
新発中:渡辺詢(1回)
新潟西:長田(2回)

③新潟36-1加茂農林(5回コールド)
新潟 245 10 15 =36
農林 000 1 0 =1
(バッテリー)
新潟:竹石、松井、笹川-横山、古俣
農林:落合、中村、落合-清水
(二塁打)
新潟:松永2(3回、5回)、木村(4回)、植野(4回)
(三塁打)
新潟:中川大(1回)、竹石(2回)
(本塁打)
新潟:竹石(5回・満塁R)

<五十公野>
①村上桜ヶ丘9-1新潟青陵(7回コールド)
桜丘 003 000 6 =9
青陵 000 000 1 =1
(バッテリー)
桜丘:松井-中山
青陵:常田、平井-千原
(二塁打)
桜丘:山田(5回)、南幹(6回)
青陵:常田(7回)
(三塁打)
桜丘:鈴木(3回)、中山(7回)

②新発田13-0村上(5回コールド)
村 上 000 00 =0
新発田 075 1 × =13
(バッテリー)
村 上:太田、渡邊-小林
新発田:新田-鈴木
(二塁打)
新発田:新田2(2回、4回)、田内(2回)、増子(2回)、本間(3回)

③新潟工9-2巻総合(7回コールド)
巻総合 000 001 1 =2
新潟工 010 120 5 =9
(バッテリー)
巻総合:森田-原
新潟工:野澤-内藤
(二塁打)
巻総合:吉澤(1回)
新潟工:平方(4回)、間(7回)
(三塁打)
新潟工:間(2回)、平方(7回)、高橋(7回)

<五泉>
①新潟江南9-6新津工
江 南 210 400 200 =9
新津工 010 000 203 =6
(バッテリー)
江 南:伊丹、吉田-早木
新津工:横木-宮本
(二塁打)
新津工:落合(2回)、瀧澤(9回)

②五泉5-4新津
五泉 200 000 300 =5
新津 000 100 003 =4
(バッテリー)
五泉:岩城、加藤、城丸-菅
新津:近藤、石塚山、石塚爽-橋本
(二塁打)
五泉:五十嵐(5回)、加藤(6回)
新津:菅原(5回)

<悠久山>
①長岡大手18-0長岡高専(5回コールド)
高専 0 0 0 00 =0
大手 5 12 1 0 × =18
(バッテリー)
高専:児玉、山本-近藤佑
大手:渡邉、安達、和田森-堀井
(二塁打)
大手:岡(1回)、木倉(2回)、堀井(2回)、菊地(2回)
(本塁打)
大手:石黒2(1回・3ラン、2回・3ラン)

②中越10-0上越総合技術(5回コールド)
上総 000 00 =0
中越 111 43 =10
(バッテリー)
上総:小平、竹内、佐藤-大熊
中越:山本雅、渡辺-小鷹
(二塁打)
中越:小鷹(4回)
(三塁打)
中越:坂井(3回)

③分水9-8海洋
海洋 200 010 230 =8
分水 050 200 02 × =9
(バッテリー)
海洋:吉田、室橋-山岸
分水:蒲澤-阿部
(二塁打)
海洋:山岸(1回)、室橋(7回)、高橋岳(8回)
分水:蒲澤(2回)
(三塁打)
分水:阿部(8回)

<佐藤池>
①高田北城5-1長岡向陵
向陵 000 100 000 =1
北城 000 004 01 × =5
(バッテリー)
向陵:中村-上村
北城:小林、熊木-安田
(三塁打)
北城:山田(6回)

長岡向陵①中村翔太 5失点も自責点は1 低めに集めて中盤まで好投を見せた


6回裏、同点に追いついた高田北城は五番・山田誉人の三塁打で2点を入れ逆転


高田北城の先発①小林雅弥 8回まで1失点と安定した投球を見せた

◇高田北城・辰尾健太監督の話◇
「中村くんがいい投手なのはわかっていた。それなりに対策を立てる時間があったのが功を奏した。右打者の内角の直球は厳しいと思っていたので、5回の後に変化球狙いでと指示をしたら、山田が上手く打ってくれた。山田は去年夏はスタンドで、秋は背番号二桁だったが、もともと振る力のある選手。打つことに関して信頼を置ける選手で、春の練習試合で結果が出るようになってきたので五番を任せるようになった。(小林は)上手に内と外を使い、的を絞らせなかった。(冬は)室内練習場もないので、廊下でバットを振ったり、上越総合技術さんにある室内を割り当ててもらっている日があるので打撃練習などをしたり、体を作ったりしてきた。きょうは焦ることなく、落ち着いて試合に臨み、先制されてもしっかり返してくれた。技術も、精神的にも成長していると感じた」

◇6回に2点適時三塁打の高田北城・山田誉人選手の話◇
「前の打席でも打てなかったので、絶対に打とうと決めていた。力まずにいけと言われ、逆方向に振ることができた。打ててよかった。(冬は)自分は打撃が個性だと思い、そこを伸ばそうと思った。家に帰ってからも車庫で素振りをしてきた。(3回戦は)もっと打って、チームに貢献できるよう頑張りたい」

②長岡商14-1高田農(5回コールド)
高田農 010 0 0 =1
長岡商 211 10  × =14
(バッテリー)
高田農:島田、小林-久保
長岡商:目黒、酒井聖-酒井翔
(二塁打)
高田農:久保(2回)、梨本(3回)
長岡商:堀井(1回)、坂牧(4回)、酒井翔(4回)
(三塁打)
長岡商:高橋(1回)、目黒(4回)、堀井(4回)
(本塁打)
長岡商:堀井(3回・ソロ)

長岡商の先発①目黒宏也 4回を投げ1失点だった


高田農の先発⑥島田大夢 3回4失点も自責点は1だった


3回裏、長岡商の四番・堀井光輝(2年)がソロ本塁打 3安打3打点の活躍

◇長岡商・佐藤忠行監督の話◇
「先発の目黒は初戦の硬さが出た。もうひと伸びと思っている。(3安打3打点の堀井は)打撃は相手投手との兼ね合いがあるのでたまたま。チームの役割がある中での1つとして、きょうはよかったが、どれだけきょうのことを捨てられるか。(エースと四番が2年生だが)3年生にはもっと頑張ってもらいたいし、2年生にはもっと日常生活からリーダーシップを取ってやってもらいたいと思っている。(次戦は高田北城戦で)シード校で攻守含めスキのないチーム。ウチは挑戦者で、どれだけ食い下がれるか」

◇二塁打、本塁打、三塁打の3安打3打点の長岡商・堀井光輝選手の話◇
「自分なりに〝ボールを壊す〟というイメージで打った。公式戦では初本塁打。打ったのは真ん中低めの直球。(4回の4打席目はシングルヒットでサイクル安打だったが)意識はしていなかった。プレーでチームを引っ張っていきたいという思いが強い。身長は186センチ、体重は83キロ。(次戦は高田北城戦で)畳み掛けてくるイメージ。いつもと変わらず自分たちのやれることをベストを尽くしたい」

③新潟産大附13-10柏崎
産大 030 021 232 =13
柏崎 107 020 000 =10
(バッテリー)
産大:坪野内、和田-梨本
柏崎:小林-春川
(二塁打)
産大:浅野(5回)、奈須(5回)、飯利(8回)
柏崎:吉川(5回)
(三塁打)
産大:和田(2回)
柏崎:髙橋(3回)

3回裏、柏崎が満塁から三番・高橋大輔の走者一掃三塁打で逆転


8回表、新潟産大附が飯利秀喜の適時二塁打で同点に この後犠飛で逆転

◇新潟産大附・吉野公浩監督の話◇
「しんどかった。(3回の7失点は)バント処理ミス2つで、きつかった。あの7点は重かった。ただこの暑さなので、相手投手も終盤にチャンスが来ると思っていたが、1年生の和田が2番手で粘ってくれてゲームを作ってくれた。(打者としても4安打で)入学後の練習試合でも結果を出していたので一番打者に起用した。(1年生四番の)中村(周磨)と和田で上位打線がぴたっと固まってきた。1点でも2点でも9回まで点差を詰めていければと考えていたが、8回はよく繋いでくれた。(同点打の)飯利は3年生だが試合で力をだせなかったが、下位で気楽にと使ったが期待に応えてくれた。(次戦は中越戦だが)1試合でも多く公式戦をやりたいという気持ちがあるので、こちらは若いチーム。守りに入らず気持ちから攻めていきたい。しんどかった」

◇新潟産大附・和田昂樹選手(1年)の話◇
「(投手として苦しい場面での初登板となったが)捕手の梨本さんから声を何回も掛けてもらい、落ち着いて投げることができた。スライダーがキレていたので使った。ツーシームも使って打たせる投球ができた。柏崎シニア出身で(12月末からの)新潟選抜メンバーで台湾の遠征でも投げた(結果は初優勝)。(打撃では4安打で)初の公式戦だったので、思い切り真っすぐを打ちにいった。打撃は好き。(2回の三塁打は)高めの真っすぐ。うれしかった。(打席では)楽しめた。(次戦の中越戦は)この試合以上に活躍して勝ちたい」

<高田公園>
①上越9-0三条商(7回コールド)
三条商 000 000 0 =0
上 越 260 010  × =9
(バッテリー)
三条商:井上、田中-大野
上 越:三浦-二井
(二塁打)
三条商:韮澤(3回)
上 越:内山(1回)、二井(2回)
(三塁打)
上 越:滝澤(2回)

②高田11-1栃尾(5回コールド)
栃尾 100 00 =1
高田 241 4 × =11
(バッテリー)
栃尾:佐藤、渡辺-倉茂
高田:富澤琢-服部
(二塁打)
栃尾:渡辺(1回)
高田:丸山(2回)
(三塁打)
栃尾:倉茂(1回)
高田:丸山(1回)、服部(4回)、永見(4回)
(本塁打)
高田:佐藤(1回・ソロ)、永見(3回・ソロ)


◎30日の2回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①新潟第一(9:00)新発田商
②北越(11:30)開志学園
③巻(14:00)新潟東

<五十公野>
①日本文理(9:00)新津南
②新発田農(11:30)新潟商
③新発田南(14:00)加茂

<五泉>
①加茂暁星(10:00)佐渡
②万代(12:30)北村黎阿(新潟北・村松・阿賀黎明・阿賀野)

<悠久山>
①長岡工(9:00)三条
②帝京長岡(11:30)糸魚川
③六日町(14:00)長岡

<佐藤池>
①十日町(9:00)塩沢商工
②柏崎工(11:30)三条東
③小千谷西(14:00)新井

<高田公園>
①関根学園(10:00)小出
②高田商(12:30)見附

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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