【NPB・イベント】今井啓介さんが地元で“終球式” 長岡市で県出身元プロによる野球教室

昨季限りで現役を引退した元広島投手・今井啓介さん(30)の地元・長岡市で、今井さん、元巨人捕手の加藤健さん(37・聖籠町出身)、元ヤクルト投手の本間忠さん(40・新潟市秋葉区出身)の3人の新潟県出身元プロ野球選手による野球教室(主催・新潟野球ドットコム)が24日開催され、今井さんの出身地である長岡市栃尾地区の小中学生を中心に約70人が指導を受けた。野球教室終了後には今井さんの引退セレモニーとして“終球式”が行なわれ、今井さんが加藤さんを相手に最後の1球を投じ、見守った小中学生から大きな拍手が送られた。

地元の子どもたちを前に“終球式”を行う元広島投手・今井啓介さん

野球教室は今井さんの母校・中越高校の室内練習場とグラウンドを使って行われた。最初に今井さんがストレッチなどアップの考え方について子どもたちに指導。本間さんがキャッチボールの際のボールの握り方を伝え、加藤さんがキャッチボールの際に「次に何が起きるか、想像力を働かせながら準備することが大切」などとプロの考え方を教えた。

その後、子どもたちはグラウンドでキャッチボールを行った後、ゴロ捕球や打撃など野球の基本動作を学んだ。

キャッチボールのボールの握りを教える元ヤクルト・本間忠さん


ゴロ捕球の見本を見せる今井啓介さん


打撃指導をする元巨人・加藤健さん

野球教室終了後、今井さん本人に内緒の“サプライズ”として今井さんの引退セレモニーを行うことが発表され、今井さんが加藤さんを相手にユニフォーム姿で最後の1球を投じた。終了後、子どもたちから「12年間、お疲れ様でした」と花束が贈られた。

今井さんは「引退して初めての野球教室を地元でできてよかった。これから新潟全域でこういう活動をしていきたい。1人でも多く、新潟からプロ野球選手になってもらいたい」と話し、引退セレモニーについて「加藤さんに最後の球を投げることができてよかった」と笑顔を見せた。

引退セレモニーを終えた今井さんに花束が贈られた

本間さんは「引退した3人で野球教室をしたが、現役のプロ野球選手も増えている。みんなで新潟野球を盛り上げ、野球人口を増やし、楽しく野球を伝えていけたら」と感想を話した。

今回のイベントで“終球式”を提案し今井さんのボールを受けた加藤さんは「東京ドームでは何度か今井投手の球を見ていたし、打席も立ったことがあるが、ボールを受けたのは初めて。イメージしながら受けた」と笑顔で話し、子どもたちに「野球も勉強も頑張ってほしい」とエールを送った。

参加した子どもたちと記念撮影

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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