【高校野球】リーダー研修会とアナウンス・スコア講習会を実施

新潟県高野連は9日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムなどの3施設で、加盟校の主将を対象にした「リーダー研修会」と、マネージャーを対象にした「アナウンス・スコア講習会」を実施した。キャプテンのチームをまとめるためのリーダーシップの育成と、マネージャーの球場アナウンス技術の向上などを目的に、毎年冬に行われていて、今年度で8回目の開催となった。

マネージャーが参加したアナウンス講習会 球場でのアナウンス技術を学んだ

新潟テルサと東京学館新潟高校の会場では、リーダー研修会が行なわれた。最初に県高野連の前専務理事・島田修氏が「高校野球の目指すもの~未来の球児たちのために~」と題して講演。島田氏は「新潟メソッド」に掲げた理念などを説明。少子化の速度以上に野球人口が減っている現状について解説した上で、「どんなに頑張っても高校野球は必ず『負け』を経験する。思うような結果が出ないことがスポーツだが、そこから正しい『悲しみ方』を学んでほしい。負けから再び立ち上がることを学べることが高校野球をやる意義」と説き、子どもたちが憧れるプレー姿勢や生活態度を呼びかけた。

その後、8つのグループに分かれて分科会が開催された。各学校の主将は、野球の魅力や楽しさ、野球を通じて自分がどのように成長できているか、などを発表しあい、チームが抱える課題や悩みの解決策を話し合った。


県高野連の島田修前専務理事の講演 約90人の主将が参加した


午後からは8つのグループに分かれ分科会 チームの課題解決策などを話し合った

ハードオフ・エコスタジアムではマネージャー約200人が参加して、アナウンス・スコア講習会が開かれ、スコアブックの正しい記入の仕方を、実際の試合をモデルケースに学んだ。

またアナウンス講習では、今年夏の新潟大会で開会式と閉会式で司会を務めた3年生が講師を務め、1、2年生のマネージャーに発声の基礎を教えた。講師の3人は1人1人のアナウンスを聞きながら、「声を作らず、自然な声で」「選手交代の際は、交代して出場する選手の名前をゆっくり読むと聴き取りやすい」「甲子園のアナウンスをイメージして練習してほしい」など、具体的なアドバイスを送っていた。

アナウンス講習の講師を務めたのは3年生 左から岡部里奈さん(三条商)、齋藤日向子さん(新発田中央)、五十嵐ももさん(新潟)


全員で発声練習後、1人1人が具体的な試合の場面に即して発表した

リーダー研修会に参加した村上高校2年の髙橋昂哉主将は「島田先生の講演を聞き、子どもの野球人口が減っている中で、自分たちが野球の魅力を伝えていかなければと考えさせられた。分科会ではチームの悩みであった、オンオフの切り替えができないところなど、他のチームも同じような悩みを抱えていることが分かった。克服するために主将として背中で示したいと考えた」とチームをまとめる意気込みを話した。

また、アナウンス講習を受講した六日町高校2年のマネージャー・山本来瑠美さんは「自分で毎日練習をしているが、名前の後の『くん』のアクセントなど、先輩からの1つ1つのアドバイスが参考になった。エコスタでの開会式や決勝戦のアナウンスを、美しく堂々とできるように頑張りたい」と話し、チームを支える立場と併せて、アナウンス技術の向上を誓っていた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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