【女子野球】開志学園女子がジャパンカップ初出場

プロとアマチュアの代表が女子野球の日本一のチームを決める「第7回女子野球ジャパンカップ」が3日から京都で開幕する。高校4チーム、大学2チーム、クラブ2チーム、プロ3チームの計11チームが出場。新潟から夏の全国選手権ベスト4に進出した開志学園が初出場する。参加チームはいずれも強豪ばかりだが、開志学園の選手たちは上位進出を誓っている。初戦となる2回戦は志学館大(大学1位)と埼玉アストライア(プロ2位)の勝者と4日に対戦する。

日本一を決めるジャパンカップに初出場する開志学園

ジャパンカップはその年の女子野球の日本一を決める大会で、高校からは夏の選手権の上位4校が出場する。今季から監督を務める漆原大夢監督(新潟明訓高-日体大)は「物凄くうれしい。北信越から初めての出場でもあり、代表という自覚を持って戦いたい」と語る。夏の選手権で初めてベスト4入りを果たした原動力は「投げる、打つ、の基本動作のほか、プレーの細かい部分を徹底し、バントやエンドランなど相手が嫌がる野球をしようと心掛けた」と分析する。

四番・捕手の金満梨々那 9月には日本代表としてアジアカップに出場した

3年生で四番・捕手を務める金満梨々那は、9月に香港で開催された「第1回BFA女子野球アジアカップ」の日本代表(U-18侍ジャパン女子)に選出され、インド、香港、パキスタン、タイペイ、韓国の全5試合に捕手として出場、日本の初優勝に貢献したほか、強肩とリードが評価され、大会の「守備賞」を受賞した。金満は「自信になった。卒業後は大学に進学し、今度はフル代表に選ばれるよう頑張りたい」と喜ぶ。高校生として最後となるジャパンカップに向けて、「プロや大学、クラブの上のレベルと試合ができるのはいい経験。いろいろ吸収したい」と目を輝かせる。

3年生投手の碓井凜華 宮城県の出身で開志学園で仲間と切磋琢磨してきた

3年生の投手で柱として期待される碓井凜華は「2年生の時にケガをした時はみんなに支えてもらった。この大会でチームに恩返しできるように精いっぱいやりたい。どこまで通用するかわからないが、強気で攻めたい。3年間一緒にやってきた仲間と臨む最後の大会。悔いが残らないよう一生懸命やりたい」と力を込める。

2年生の上倉沙知主将は「今までにない記録を(3年生の)先輩たちが残してくれた。そこに恥じない試合をしたい。挑戦者の気持ちで、チームワークで勝ち進みたい」と抱負を話す。漆原監督は「やるからにはテッペンを獲りたい。ただ相手は大学、プロ。普通にやっては勝てない。1回1回を楽しんで、その中で高校生らしく戦いたい」と意気込んでいる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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