【社会人野球】前楽天・相沢晋がバイタルネット入り

NPB(日本野球機構)の楽天を昨季限りで戦力外となった相沢晋投手(29・巻高出身)が新潟市の社会人野球チーム・バイタルネット入りする。相沢投手は投手とコーチ役を兼ねる立場で若手の指導にも当たる。「プロで経験できたことは財産。自分の経験や知識をいかして強い投手陣になってくれれば」とチームへの貢献を誓っている。バイタルネットに元プロ野球選手が入るのは初めて。

バイタルネット入りする相沢晋投手(左)と佐藤英司監督(10日・新潟市)

相沢投手は巻高校を卒業後、石巻専修大を経て、社会人野球の日本製紙石巻に入社。2013年のドラフト会議で楽天から8位指名を受け入団した。最速149キロの直球とシュートなどを武器に、プロ2年目の15年に一軍で5試合に登板し0勝1敗だった。昨季限りで楽天を戦力外となり、11月に甲子園でおこなわれたトライアウトに参加した。

相沢投手がバイタルネットからオファーを受けたのはトライアウトの頃。「一番はNPBでやることだったが声が掛からなかった。その中でも最初に声を掛けていただいたのがバイタルネット。(楽天時代は)両親や友人も見に来ることができなかったが、地元で投げる姿を見てほしいと思った」と入社を希望した動機を語る。

今月10日に新潟市西区にあるバイタルネット新潟物流センターを訪れた相沢投手は佐藤英司監督と面談し、野球部の状況や仕事環境などの説明を受けた。16日に開かれる同社の役員会を経て入社が正式に決定する。

楽天時代にハードオフ・エコスタジアムでの試合で登板した相沢投手

相沢投手は「まだ自分の中でできる気持ちがあった。特に故障はなく、トライアウトでも球速は出ていた」と現役投手としてマウンドにこだわる気持ちを見せた。また「プロを経験できたことは財産。短い3年間だったがいろいろな選手の取り組みなどが勉強できた。(バイタルネットは)若い投手が多い。自分の経験や知識をいかして強い投手陣になってくれれば」と若手の指導役としても貢献を誓った。

佐藤英司監督も「先発投手として考えているし、コーチも兼任する立場でやってもらうつもり。投手陣は3~4年目の選手が多い中、長くやってほしい」と期待を寄せる。バイタルネットは2014年に出場して以来、都市対抗野球と日本選手権への出場を逃している。特に都市対抗は今年、北信越最終予選が新潟市での開催が決まっている。地元で3年ぶりの都市対抗出場を目指す。

去年1月に山形県出身の女性と結婚した相沢投手は家族で新潟市に引っ越し、新たな生活をスタートさせる。「野球ができることに感謝したい。投げる姿を多くの人に見てもらいたい」と地元での再スタートに意気込んでいる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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