【大学野球】新発田市で東京六大学オールスター 吉野と鎌倉が地元凱旋

「東京六大学野球オールスターゲーム」が20日、新発田市五十公野球場で開催され、3500人の観客が神宮のスター選手のプレーや伝統の応援に酔いしれた。新潟県出身の早稲田大4年の吉野和也投手や法政大2年の鎌倉航捕手(いずれも日本文理高出身)の2人が先発出場し、先輩と後輩による“対決”も実現した。

先発した早稲田大4年・吉野和也投手(日本文理高)


先発マスクを被った法政大2年・鎌倉航捕手(日本文理高)

◎20日のオールスターゲームの試合結果◎
二王子マウンテンズ3-3藤塚浜オーシャンズ
二王子 101 000 010 =3
藤塚浜 100 002 000 =3
(バッテリー)
二王子:田村、谷川、山本俊、藤田、長谷川、澤田、熊谷拓-鎌倉、喜入、高田、森川
藤塚浜:吉野、竹内、柳、水野、星、高橋、加藤-吉見、牛島、須藤

東京六大学野球オールスターゲームは6年前に松山市で開催されてから、毎年夏に地方球場で開催されている。新潟県での開催は一昨年の南魚沼市に続き2年ぶり2回目。新発田市は野球場などがある運動公園と有数の温泉地である月岡温泉が近接し、各種大会や合宿を誘致することで、「スポーツツーリーズムの街」として交流人口の増加を図っている。市は球場のスコアボード改修をおこなうなど準備を進めてきた。

試合は六大学の現役選手50人が明大・慶大・早大の「藤塚浜オーシャンズ」と、立大・法大・東大の「二王子マウンテンズ」に分かれて対戦した。藤塚浜の先発は地元出身の早大4年・吉野和也(日本文理高)で、同じく地元出身の法大2年・鎌倉航(日本文理高)が二王子の先発マスクを被った。1回表に二王子が吉野の立ち上がりを攻め2死から3連打で1点を先制。2死1、3塁で鎌倉が打席に立ち、日本文理高OBによる先輩後輩対決が実現した。結果は中飛で先輩・吉野の勝ち。

試合は1対1出迎えた3回に二王子が立大4年の佐藤拓也(浦和学院)の犠飛で勝ち越すも、6回に慶大4年・山口翔大(桐光学園)の中前2点適時打で藤塚浜が逆転する。しかし二王子は8回に法大4年の森川大樹(桐蔭学園)の犠飛で同点に追いつき、3対3の引き分けに終わった。立大4年の田村伊知郎(報徳学園)が140㌔台後半の直球を連発すれば、7回に登板した明大4年の星知弥(宇都宮工)が153㌔をマークするなど観客を沸かせた。

3回表、二王子が立大4年・佐藤拓也選手(浦和学院)の犠飛で勝ち越し


6回裏、藤塚浜が慶大4年・山口翔大(桐光学園)の中前2点適時打で逆転


明大・慶大・早大による藤塚浜の応援


二王子は法政大・応援団リーダー部4年の小林優馬さん(新津高出身)が音頭をとる

観戦した小学6年生の南聖哉さんは「150㌔台の球を見ることができて驚いた。高校野球とは違った応援で迫力があった」と目を輝かせ、新発田高校2年の中野一輝さんは「新発田でこういう試合を見ることができ幸せ。絶対に東京六大学に行きたいと思った」と力を込めた。試合を誘致した二階堂馨市長は「野球が東京オリンピックの正式種目となり、この試合をきっかけに子どもたちがオリンピックを目指してくれれば」と期待を寄せた。

◇先発した早稲田大4年・吉野和也投手の話◇
「地元の新潟で、大学で頑張っている姿やレベルの高い仲間としのぎを削って野球をやっている姿を見せられてよかった。(3回2失点だが)オールスターならではの雰囲気の中で、真っすぐで勝負したいと楽しみながら投げた。(鎌倉との対決は)本当は真っすぐで行きたかったが、走者もいて2失点はまずいと思ったので、しっかり抑えにいった(笑)。鎌倉には『(試合前に)真っすぐで勝負するって言っていたじゃないですか』と怒られました。東京六大学野球という大学野球の最高峰のこういう試合やリーグ戦、早慶戦を見て、大学の高いレベルでやりたいという子どもたちが増えれば。(最後の4年秋に向けて)春は5位だったので、早稲田が優勝できるように全力で頑張りたい。(卒業後の進路は)社会人野球に進む予定」

◇先発マスクを被った法政大2年・鎌倉航捕手の話◇
「たくさんの人が来てくれて、新潟で頑張っている姿を見せることができてよかった。(立大の)田村さんの球を受けるのは初めてだったが、びっくりするくらい球が速かった。吉野さんは試合前『真っすぐで勝負する』と言っていたので真っすぐを待っていたがスライダーだった(苦笑)。次にやる時までにはしっかり打てるように、ああいう場面で一本を出せるようにしたい。(春はベンチ外だったが)春はひじの状態がよくなくて投げられず、ようやく夏になって投げられるようになってきた。こうやって新潟出身でもやれるということが少しでも見せられたかなと思う。自分自身1つでも2つでも上のレベルでできるようにやっていきたい。あっという間に2年秋のシーズン、今年、来年で勝負をかけられるようにやっていきたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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