【高校野球】柏崎工が延長サヨナラ勝ち 9日の新潟大会

第98回全国高校野球選手権・新潟大会は9日、雨のため5球場の試合が中止・順延となり、柏崎市佐藤池球場で1回戦1試合のみがおこなわれ、第2試合が中止となった。唯一おこなわれた試合は柏崎工が延長10回サヨナラで高田商をくだし、2回戦へ進出した。10日は6球場で1回戦14試合がおこなわれる予定。

佐藤池①柏崎工3-2高田商
柏崎工が延長10回裏、スクイズを決めでサヨナラ勝ち

◎9日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①佐渡(中止)新潟江南
②新潟東(中止)佐渡総合

<五十公野>
①新発田(中止)新津南
②阿賀黎明(中止)東京学館新潟

<みどりと森>
①新潟南(中止)新潟北
②阿賀野(中止)新潟工

<悠久山>
①長岡(中止)長岡農
②塩沢商工(中止)栃尾
③正徳館(中止)上越総合技術

<佐藤池>
①柏崎工3-2高田商(延長10回サヨナラ)
高田商 000 000 011 0  =2
柏崎工 100 000 001 1× =3
(バッテリー)
高田商:高木-浅沼
柏崎工:伊部、浅野-金子

◎戦評◎
1点を争う好ゲームだった。高田商は8回に九番・山川の適時打で同点に追いつくと、9回には八番・古澤の適時打で一時は逆転に成功した。しかし柏崎工は9回裏に1年生の代打・伊藤の左越え適時二塁打で同点に追いつくと、延長10回裏に安打と犠打、三振振り逃げから1、3塁のチャンスを作り、七番・廣田の投前スクイズ(記録はバントヒット)でサヨナラ勝ちを決めた。

高田商の先発⑪高木勘佐(かんすけ)投手(2年)


柏崎工の先発⑪伊部勇樹投手(2年)


9回表、高田商は八番・古澤希望選手(3年)の適時打で勝ち越し


9回裏、柏崎工は代打・伊藤蓮選手(1年)が左越え適時二塁打で同点に追いつく


延長10回裏、1死3塁のピンチでマウンドに集まる高田商ナイン


サヨナラ勝ちで歓喜に沸く柏崎工ナインと、うなだれる高田商の2年生バッテリー

◆高田商・太田雄一監督の話◆
「(目に涙を溜め)去年秋の新チームの最初の相手が柏崎工で、そこでノーヒットノーランのコールド負け(0対10、7回コールド負け)を喫し、そこから悔しさを晴らそうと冬を乗り越え、夏の抽選で柏崎工になり、『絶好の相手だ。おまえらが1年間どれだけ伸びたか試すには最高の相手だ。自信を持ってやってきたことを全部出そう』と送り出した。選手は頑張った。成長の姿は見えた。ただもう1本、もう1つ、点を取りたいところでもう1点取れなかった。選手はよくやった。高木は最高の投球をしてくれた。エースの佐藤(佳哉)が骨折して2年生投手でやっていくしかなかった。(去年の延長15回サヨナラ負けに続き)また1球で泣いてしまったが、3年生は4人と人数が少ない中、よくまとまってつないでくれた。(9回に適時打を放った)古澤は2年生から入部した選手。力はないが学校生活を含め一生懸命まじめに取り組む選手。ここという時にああいうふうに打てる・・・神様はそういう人間に打たせてくれると思った。2年生バッテリーには1球の怖さ、大切さを自分たちの代につなげてほしい」

◆高田商・高木勘佐投手(2年)の話◆
「絶対に負けられないと思い、先輩に勝たせてあげたい、強気で絶対に抑えようと思った。緩急で投げるのが持ち味だが、低めで打ち取ることができていたのでよかった。雨は全く関係ない。これ以上ひどい状況でも経験したことがある。(最後のスクイズは)最初の3球で全然バントの構えをしてこなかったので、あの1球は油断した。1球の重みを改めて知らされた。3年生とはこれで試合ができなくなるのは悲しいが、自分にはあと1年あるのでこの悔しさを晴らしたい」

②有恒(中止)小千谷西

<高田公園>
①関根学園(中止)吉田
②上越(中止)分水


◎10日の1回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①佐渡(10:00)新潟江南
②新潟東(12:30)佐渡総合

<五十公野>
①新発田(10:00)新津南
②阿賀黎明(12:30)東京学館新潟

<みどりと森>
①新潟南(10:00)新潟北
②阿賀野(12:30)新潟工

<悠久山>
①長岡(9:00)長岡農
②塩沢商工(11:30)栃尾
③正徳館(14:00)上越総合技術

<佐藤池>
①有恒(9:00)小千谷西
②新潟産大附(11:30)三条東
③松代(14:00)新井

<高田公園>
①関根学園(10:00)吉田
②上越(12:30)分水

◎新潟大会の勝ち上がりトーナメント表◎ ※新潟県高野連発表 赤字が日程変更

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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