【高校野球】北越が秋王者の日本文理破る 春季県大会

第134回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は4日、4球場で3回戦7試合がおこなわれた。北越が昨秋優勝校の日本文理を5対3でくだし、ベスト16に進出した。グラウンドコンディションの影響で五十公野の第2試合は中止・順延となった。5日は2球場で3回戦5試合がおこなわる予定。

鳥屋野① 1回裏、北越が4番・小杉瑞樹選手(中央・3年)の2点本塁打で逆転

◎4日の3回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①北越5-3日本文理
文理 110 000 010 =3
北越 212 000 00× =5
(バッテリー)
文理:稲垣、西村-川村
北越:江村-皆川
(本塁打)
北越:小杉(1回・2点)

北越の先発①江村伊吹投手(3年)


1回表、日本文理が4番・川村啓真選手(2年)の左前適時打で先制


日本文理の先発①稲垣豪人投手(2年)


1回裏、1点を追う北越が4番・小杉瑞樹選手の左越え2点本塁打で逆転


2回、同点に追いつかれた北越は9番・江村選手のスクイズ(安打)で1点勝ち越し


3回、北越が7番・勝野聖就選手(3年)の中前適時打で5点目


最後の打者を低めのスライダーで空振り三振に取った北越・江村投手

◇北越・小島清監督の話◇
「(勝因は)序盤に攻撃が積極的に高めのボールを打ちに行けたことがよかった。(本塁打の)小杉は本当は日本文理に行きたくて憧れていたが、声をかけたらウチに来てくれた選手。体は大きかったが、フィールディングがしなやかで動きが柔らかくて目が留まった。野球をするのが大好きな選手。4番や上位が絡んで点数を取ることができ打線に活気が出た。江村は最初ボールが高かったが、中盤から変化球を低めに混ぜて、コースを丁寧に突いていた。うまく投球を切り替えてくれた。(監督からの指示は)僕は何も言わず、選手任せにした。1回も円陣に入らなかった。自立しないと勝てないと思って、一冬テーマにしてやってきた。選手は試合中、僕の顔を見ることはなかった。配球で何を狙うかも自分たちで考えていたので、一切言わなかった。伝令も自分たちで集まっていた。去年の秋の負けで、自立できるかどうかが優勝できるかどうかのカギだと選手も私も感じた。(日本文理に対しては)今までは僕が変化して負けてきた。真っ向勝負で今持っている全部で行こうと思っていた」

◇逆転の本塁打含む3安打の北越・小杉瑞樹選手の話◇
「公式戦では初本塁打。(打った球は)スライダーで外の低め。感覚はレフトオーバーかなと思った。3番の阿部がつないでくれたのでしっかり返さなければと思った。5番もいい打者なのでしっかりつなごうという意識だった。(十日町中条中時代に)日本文理に進学しようと考えていたが、北越に誘われて進学を決めた。日本一を目指しているので、次もしっかりと戦いたい」

◇北越・江村伊吹投手の話◇
「最初はボール先行でバントの処理のミスもあったが、大量失点せず1点に抑えられたのが大きかった。1個ずつアウトを重ねることを意識した。(去年秋に新潟商に逆転負けで悔しい負け方だったが)自分の真っ直ぐに頼り過ぎていた。秋以降は変化球を中心の組み立てられるようにしたり、真っ直ぐ中心でも変化球を混ぜたりできるようにして、自分の真っ直ぐに過信しないようにした。きょうも最後(9回2死1、2塁から4番川村選手)にしっかり変化球を投げることができた。あくまで優勝することが目標で、きょうは通過点。勝つことだけを考えていた。秋は先を見据えて負けてしまった。目の前の相手を倒していきたい」

②新津9-2村上(7回コールド)
新津 100 152 0 =9
村上 000 000 2 =2
(バッテリー)
新津:中村-竹石
村上:石田-野沢

新津①中村佑斗投手(2年) 7回に2失点したが被安打6の内容


村上①石田佳大投手(3年) 被安打10で9失点、自責点4だった

◇新津・小林悠斗主将の話◇
「自分たちの力を出せば勝てると思っていた。(2年生投手の中村)佑斗のおかげで勝てた。3年生が支えようと思った。相手投手を研究して、外の直球をしっかり絞って狙おうと思っていて、それが実行できた。目指しているのは夏の県制覇なので、春の大会でも県制覇することが目標」

<五十公野>
①開志学園17-12新潟青陵
開志 070 000 325 =17
青陵 433 000 200 =12
(バッテリー)
開志:信田、北澤-田辺
青陵:佐藤、坂井-池田

両チーム計36安打の壮絶な打撃戦を制した開志学園

②新発田南(中止)新発田

<佐藤池>
①中越9-7高田北城
北城 000 400 102 =7
中越 002 500 20× =9
(バッテリー)
北城:渡部、市川雄-牛木
中越:今村、板屋、須田-広川、川上

②新潟県央工2-1三条東
三条東 010 000 000 =1
県央工 000 200 00× =2
(バッテリー)
三条東:青木、宮路-鈴木、新妻
県央工:長谷川、小林航-西川
(本塁打)
三条東:佐藤(2回・ソロ)

<高田公園>
①長岡工5-3上越
長工 000 014 000 =5
上越 200 001 000 =3
(バッテリー)
長工:黒坂、藤塚-小川
上越:幸村、岩﨑-宮下

②糸魚川9-3関根学園
関根 002 010 000 =3
糸魚 010 110 51× =9
(バッテリー)
関根:平野、本間、鈴木-岡田
糸魚:松沢、縄-原


◎5日の3回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①新潟明訓(10:00)新潟工
②巻(12:30)白根

<五十公野>
①新発田南(9:00)新発田
②万代(11:30)五泉
③加茂暁星(14:00)新発田中央

◎4日までの試合結果入り勝ち上がり表◎ ※新潟県高野連より

(取材・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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