【高校野球】中越・齋藤颯選手を優秀選手表彰 日本学生野球協会

日本学生野球協会の2015年度の優秀選手に選ばれた中越高校3年で前主将の齋藤颯選手(17)への表彰式が22日、長岡市の同校でおこなわれた。各都道府県で1人が選ばれる表彰で、齋藤選手は「3年間努力してよかった。大学では神宮の舞台で活躍し、日本一になることが目標」と決意を新たにしていた。

表彰状付き盾を受け取る齋藤颯選手(中央)

齋藤選手は村上市の出身で、新発田シニアを経て、「県内で一番厳しい練習をする学校に行きたいと思った」と長岡市の中越高校に進学。1年夏からベンチ入りし、2年春から4番打者としてチームをけん引した。2年秋から主将を務め、秋春夏と県を制覇した。夏の新潟大会直前に右足のくるぶしを疲労骨折したが、足を引きずりながらもベンチ入りし、チームの精神的支柱として大きな存在感を示し、12年ぶりの甲子園出場に貢献した。

右足くるぶしを骨折するも、チームの精神的支柱として12年ぶり甲子園出場に貢献

表彰後、齋藤選手は「最後はああいう形(ケガ)だったが、高校野球でやり残したことはない。野球人生はこれからで、ケガをしたことをいかして頑張りたい」と振り返った。3年間で印象に残った出来事として、「1年の春の県大会で新発田中央高校に敗れたこと。長岡まで出てきて、地元の新発田の高校に負けた。悔しい思いでスタートした高校野球だった」と話した。

本田仁哉監督は「入学してから休まず突っ走り、みんなが追いかけた、誰もが認める存在。失敗をした後や負けた後に出すエネルギーが凄い選手だった。齋藤颯なくしてこのチームはなかったし、甲子園出場はなかった」と賛辞を送り、愛弟子の受賞を喜んだ。

卒業後は北東北大学野球連盟の富士大学に進学する。昨秋のドラフト会議で4年生の多和田真三郎投手が西武に1位指名を受けている強豪。齋藤選手は「神宮の舞台に出て活躍することが目標。日本一を目指したい」と話し、後輩には「甲子園で勝つ練習をしてほしい」とエールを送った。
表彰盾を手にする齋藤颯選手 北東北大学野球連盟の強豪・富士大に進学する

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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